争訟解決・紛争解決
訴訟、あっせん、仲裁、調停等の争訟解決・紛争解決業務は、当事務所が伝統的に手掛けてきている最重要分野のひとつです。
当事務所は、大気汚染等の公害訴訟事件、コンビナート火災事件、航空機墜落事故に関わる事件、製造物の瑕疵をめぐる各種大規模な損害賠償請求事件、原子力発電所の操業差止事件、各種大型環境訴訟事件等を手掛けた経験を有するほか、金融機関及び損害保険会社関連の民事訴訟事件を恒常的に多数抱える等、伝統的に、金融機関、各種製造業・電力会社・その他の事業会社といった上場企業の訴訟代理人として、多数の実績を積み重ねてまいりました。
さらに、原告数が数千名にも及ぶ訴訟事件について被告企業側代理人として訴訟対応し、これを解決してきたほか、いわゆるクラス・アクション型の訴訟や談合事件を契機とした住民運動型訴訟ともいうべき訴訟類型への対処等の経験も有するほか、株主代表訴訟、会社における経営権や人事を巡る訴訟、PL訴訟、行政訴訟(行政不服申立手続を含む)、独占禁止法関連訴訟、知的財産権関連訴訟等といった、複雑かつ高度に専門的な知識やノウハウが要求される訴訟も常時受任しております。
以上のような訴訟手続を中心とした活動だけでなく、いわゆる金融ADR制度の発足後利用が急速に増えつつあるあっせん・仲裁事件といった裁判外の紛争解決手続も広く手がけております。
国際的な紛争解決についても、国内を仲裁地とする国際商事仲裁案件を扱っているほか、海外で提起された訴訟・仲裁事件を、所属する外国法事務弁護士及び外国の法律事務所と協働して対応した実績を多数有しており、場合によっては日本国内で国際並行訴訟を提起する等、可及的速やかに国際的紛争を解決するための経験・ノウハウも蓄積しております。
危機管理対応
当事務所では、コンプライアンスの項において述べました業務に加えて、経営責任の追及等が想定される重大な紛争ないし不祥事件等が発生した際には、その対応についてリーガル・アドバイスを提供しています。
紛争・不祥事発生の原因となった事実関係等について、クライアントの代理人としてその調査業務を行っているほか、捜査機関との連携、関係官庁・証券取引所への報告、報道機関対応、適時開示その他の方法による公表の要否、再発防止策の助言や策定等、検討が必要となる多数の事項に対して網羅的に助言・代理し、事態を迅速かつ適切に解決する援助を行っております。
また、クライアントに対して、いわゆる第三者委員会の設置及び運営の支援に関連する様々なアドバイスも行っております。具体的には、近時問題となっている虚偽報告、不正取引、巨額詐欺事件及び食品関連偽装についての調査委員として調査を実施し、再発防止策を策定したほか、独占禁止法関連分野では、カルテル行為の有無を調査するためのデューデリジェンス業務など、企業における危機管理機能を支援した実績を有しております。
紛争解決・危機管理に関連する論文・著書
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2023.08
【裁判例紹介】令和4年5月20日 大阪地方裁判所第4民事部判決 株主代表訴訟事件
大阪地方裁判所は、意思決定に関与した取締役が会社に対して善管注意義務違反ないし忠実義務違反による責任を負うか否かについて、取締役による当時の判断が取締役に委ねられた裁量の範囲に止まるものである限り、結果として会社に損害が生じたとしても、当該取締役が上記の責任を負うことはないと解され、当該取締役の地位や担当職務等を踏まえ、当該判断の前提となった事実等の認識ないし評価に至る過程が合理的なものであるときは、かかる事実等による判断の推論過程及び内容が著しく不合理なものでない限り、当該取締役が善管注意義務違反ないし忠実義務違反による責任を負うことはないと判示した。
- 執筆者:
- 冨田 壮之
- 監修者:
- 青木 晋治
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2023.06
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2023.04
上西拓也弁護士による「改正UNCITRAL国際商事仲裁モデル法に対応する規律を設ける仲裁法の一部を改正する法律案が衆議院を通過(2023年4月6日)」と題する解説が、商事法務ポータルサイトに掲載されました。
- 執筆者:
- 上西 拓也
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2022.11
【最高裁判所判例紹介】令和4年3月24日 最高裁判所第一小法廷判決 令和2年(受)第1198号 損害賠償請求事件
最高裁は、被害者を被保険者とする人身傷害条項のある自動車保険契約を締結していた保険会社が、被害者との間で、上記条項に基づく保険金について自動車損害賠償責任保険による損害賠償額の支払分を含めて一括して支払う旨の合意(いわゆる人傷一括払合意)をし、上記条項の適用対象となる事故によって生じた損害について被害者に対して金員を支払った後に自動車損害賠償責任保険から損害賠償額の支払を受けた場合において、保険会社が上記保険金として保険給付をすべき義務を負うとされている金額と同額を支払ったにすぎないなど判示の事実関係の下では、被害者の加害者に対する損害賠償請求権の額から、保険会社が上記金員の支払により保険代位することができる範囲を超えて上記損害賠償額の支払金相当額を控除することはできないと判示した。
- 執筆者:
- 藤原 未彩
- 監修者:
- 泉 篤志
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2022.11
当事務所の弁護士が執筆した日本チャプターが「Chambers Global Practice Guides White-Collar Crime 2022」に掲載されました。
紛争解決・危機管理に関連する講演・セミナー
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2023.07
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2023.04
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2022.11
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2022.09
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2022.03
永口学弁護士が、企業研究会セミナールームにおいて 「施行直前!改正公益通報者保護法対応 ~内部規程の整備から実際の運用のポイントまで~」と題する講演(オンライン受講可)を行いました。
講演者: 永口 学
紛争解決・危機管理に関連するお知らせ
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2023.05
The Best Lawyers in Japan 2024において高い評価を得ました。
Best LawyersによるThe Best Lawyers in Japan 2024において、当事務所の弁護士19名が選ばれました。
Best Lawyers
■ Antitrust/Competition Law
田路至弘弁護士
■ Arbitration and Mediation
上田淳史弁護士
■ Banking and Finance Law
田路至弘弁護士
坂本倫子弁護士
松田貴男弁護士
■ Corporate and Mergers and Acquisitions Law
本村健弁護士
■ Insolvency and Reorganization Law
田子真也弁護士
浦中裕孝弁護士
■ Labor and Employment Law
田子真也弁護士
■ Litigation
田路至弘弁護士
若林茂雄弁護士
本村健弁護士
吉原朋成弁護士
浦中裕孝弁護士
■ Product Liability Litigation
田路至弘弁護士
Best Lawyers - "Ones to Watch"
■ Antitrust / Competition Law
石川哲平弁護士
■ Arbitration and Mediation
齋藤弘樹弁護士
■ Corporate and Mergers and Acquisitions Law
唐澤新弁護士
池田美奈子弁護士
山田康平弁護士
鈴木智弘弁護士
福地拓己弁護士
■ Information Technology Law
齋藤弘樹弁護士
■ Intellectual Property Law (Non-Patent)
石川裕彬弁護士
■ Labor and Employment Law
北川弘樹弁護士
■ Privacy and Data Security Law
堀田昂慈弁護士 -
2023.01
スペシャルカウンセルの野口元郎弁護士のカンボジア特別法廷に関するインタビュー記事が、2022年12月31日付け毎日新聞に掲載されました。
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2022.09
スペシャルカウンセルの野口元郎弁護士のカンボジア特別法廷に関するインタビュー記事「残虐行為は法の裁きから逃れられない 実例を示した意義大きい」が、2022年9月22日に朝日新聞デジタルに掲載されました。
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2022.07
スペシャルカウンセルの野口元郎弁護士のインタビュー記事「戦争指導者をどう裁く?」が、2022年7月5日にNHK総合"サタデーウオッチ9"HP「さらにウオッチ!」において掲載されました。
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2022.05
スペシャルカウンセルの野口元郎弁護士の、国際刑事裁判所によるロシア大統領の訴追可能性等に関するインタビュー(要旨) が、本年5月28日のNHK総合"サタデーウオッチ9"において放映されました。