弁護士インタビュー

鈴木莉子 弁護士

75期 / 2022年入所

数ある法律事務所の中から岩田合同法律事務所を選択した理由をお聞かせください。

元々学生時代は部活動に所属していたこともあり、多くの周りの友人と同様に一般企業に就職することを考えていました。もっとも、自分の進路を考えるうえで、一つの企業からの視点というよりも、多様な観点から社会と関われる仕事がしたいという気持ちや、幅広い分野で多くの人の役に立つ仕事をしたいという気持ちが生まれ、弁護士を志すようになりました。そのような経緯もあり、最初から一つの専門分野に注力するのではなく、若手のうちから様々な業務分野に携わることのできる法律事務所を希望していました。そのような中、採用活動の際に、当事務所のサマーアソシエイトプログラムに参加する機会があり、当事務所の風通しの良い雰囲気や、取り扱う案件の幅広さ、実際に若手の弁護士が様々な法律分野の業務に主体的に取り組み、忙しい中でもいきいきと働いている姿を見て、私の希望がかなえられる事務所であると考え、当事務所への入所を決めました。

入所前後での事務所の印象の変化はありましたか。

入所前のイメージとほぼ変わりありません。 当事務所では、大規模法律事務所とは異なり、グループ制・プラクティスチーム制を採っていないため、採用活動の際に説明を受けていたとおり、若手のうちから幅広い分野の案件に携わることができ、企業法務全般について多様な経験を積むことができています。また、担当する案件毎に事務所内の様々な弁護士と対応することになりますので、案件を通じて、それぞれの弁護士の知見やノウハウを日々学ぶことができる環境であると感じています。 また、当事務所では年次を問わず自由闊達に議論ができる風通しの良い雰囲気があります。実際、私も毎日のように先輩弁護士に案件の対応方針等で相談していますし、事務所内を見ても弁護士間では頻繁に内部合議等で案件についての意見交換が行われています。

一日のスケジュールをお聞かせください。

平均的な一日のスケジュールとしては、9時頃に出勤し、日中は会議、クライアントとの打合せや裁判所の期日が入っていることが多いので、クライアント対応や会議に向けた準備、期日対応を行います。昼食は、お弁当を購入し自席でとるか、丸の内付近のレストランで友人とランチをすることもあります。夕方以降は、各種リサーチや回答案の作成、書面作成、執筆作業等を行い、21時~23時頃には帰宅しています。 1か月単位でみた場合は、M&A、訴訟や不正調査案件等の長期的・継続的に対応を求められる案件の予定が先に埋まっていき、その予定に応じて、ジェネラルコーポレート等の短期的に処理する必要のある案件の対応を行っています。 また、事務所に出ずに対応できる日は終日在宅勤務をすることもあります。

現在の業務内容をお聞かせください。

ジェネラルコーポレートをはじめとして、訴訟、M&A、独占禁止法、危機管理等、入所直後から非常に幅広い分野の案件に携わっています。 当事務所では、新人弁護士はリサーチや書面作成の初期的検討を行うだけではなく、クライアントとの電話・メールでの連絡窓口の担当を任されることも多いです。1年目からクライアントの連絡窓口を担うことにより、もちろん緊張感もありますが、案件の最前線で責任感ややりがいをもって仕事に取り組むことができます。 当然、対応に悩むこともありますので、そのような場合は、先輩弁護士に相談しながら案件を進めることも多く、重要な局面では、先輩弁護士と共にクライアントに連絡するなどして対応を協議していきます。 当事務所では、若手のうちからクライアントと近い距離で幅広い業務分野の案件に関与することができ、一人の企業法務弁護士としての経験を積み、成長するという観点からも、非常に魅力的な環境が整っていると実感しています。

岩田合同法律事務所では、新人弁護士向けにチューター制度というものがあると伺いました。どのような制度なのでしょうか。

新人弁護士1人に対して、シニア(5~6年目)のアソシエイト弁護士1人がチューターとして割り当てられる制度です。 チューターの弁護士とは月1回面談があり、案件の偏りや業務量がチェックされるほか、今後特に力を入れたい業務分野や案件の希望等がヒアリングされます。面談の結果は、パートナー弁護士を含むチューター委員会で報告・議論され、業務の量や案件の配点の際に考慮されることになります。案件が重なり稼働時間が長くなってしまった場合にも、チューター制度を活かして柔軟に案件の配点を調整してもらうことができます。面談以外でも、チューターの弁護士には所内のちょっとした分からないことを教えてもらったり、日常的に相談に乗ってもらったりと、とても心強い存在です。

岩田合同法律事務所では、教育制度や勉強会・研究会はあるのでしょうか。

チューター制度以外では、ETP(English Training Program)という英語学習の制度があります。米国のローファームに弁護士として勤務していた米国人が講師として指導しており、定期的にそれぞれの英語能力に応じたプログラムに参加することができます。その内容は、英語のメールや英文契約書の読み方・書き方、国内外のトピックに関する英語でのディスカッションなど、多岐にわたります。 勉強会としては、月1回、重要判例をピックアップして検討する判例輪読会が開催されていますし、その他にも、コーポレート、バンキング、労働法、知的財産法、競争法、租税法等について任意の勉強会・研究会が開催されています。

お忙しい毎日かと思いますが、プライベートではどのようにお過ごしでしょうか。

休日は、友人と食事や遊びに出かけたり、映画鑑賞や読書、料理をしたりしてゆっくり過ごすことが多いです。連休の時間や休暇制度を使って、家族や友人と旅行に出かけることもあります。日々の業務を効率的に行うためにも、休日はしっかりと休むことを心掛けており、これからもプライベートの時間は大切にしていこうと思っています。

今後、どのような弁護士を目指しているか、目標をお聞かせください。

今後も、幅広い業務分野の案件を経験する中で日々研鑽を重ね、ジェネラリスト的な思考は維持しつつも、徐々にいくつかの分野の専門性を磨いていきたいと考えています。また、目まぐるしい速さで変化するグローバル社会に対応することができる弁護士になれるよう、英語能力や外部経験は必須と考えています。将来的には、留学や出向も経験し、国内外問わずクライアント企業をサポートすることができる弁護士を目指しています。