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最高裁判所判例紹介

  • 2023.08

    【裁判例紹介】令和4年5月20日 大阪地方裁判所第4民事部判決 株主代表訴訟事件

    大阪地方裁判所は、意思決定に関与した取締役が会社に対して善管注意義務違反ないし忠実義務違反による責任を負うか否かについて、取締役による当時の判断が取締役に委ねられた裁量の範囲に止まるものである限り、結果として会社に損害が生じたとしても、当該取締役が上記の責任を負うことはないと解され、当該取締役の地位や担当職務等を踏まえ、当該判断の前提となった事実等の認識ないし評価に至る過程が合理的なものであるときは、かかる事実等による判断の推論過程及び内容が著しく不合理なものでない限り、当該取締役が善管注意義務違反ないし忠実義務違反による責任を負うことはないと判示した。

    執筆者:
    冨田 壮之 
    監修者:
    青木 晋治 
  • 2023.07

    【最高裁判所判例紹介】令和3年6月21日 最高裁判所第一小法廷決定 売却不許可決定に対する執行抗告棄却決定に対する許可抗告事件

    最高裁は、担保不動産競売の債務者が免責許可の決定を受け、同競売の基礎となった担保権の被担保債権が上記決定の効力を受ける場合、当該債務者の相続人は、民事執行法188条において準用する同法68条にいう「債務者」に当たらないと判示した。

    執筆者:
    鈴木 莉子 
    監修者:
    青木 晋治 
  • 2023.06

    【最高裁判所判例紹介】令和4年7月14日 最高裁判所第一小法廷判決 保険金請求事件

    最高裁は、被害者の有する自動車損害賠償保障法16条1項の規定による請求権の額と労働者災害補償保険法12条の4第1項により国に移転した上記請求権の額の合計額が自動車損害賠償責任保険の保険金額を超える場合であっても、自動車損害賠償責任保険の保険会社が国の上記請求権の行使を受けて国に対して上記保険金額の限度でした損害賠償額の支払は、有効な弁済に当たると判示した。

    執筆者:
    棚橋 央登 
    監修者:
    青木 晋治